HIFU
HIFU機器と聞いて、承認された医療機器を思い浮かべるか、未承認で個人輸入されたものを思い浮かべるか。実はこの章で扱う9機種のうち、国内で薬事承認を得ているのは1機種だけです。残る8機種は、医師の個人輸入という薬機法上の枠組みのもとで導入されています。この構造をまず知っておくことが、機器・製剤図鑑を読み解く出発点になります。
では未承認の機器は避けるべきものなのか、承認された機器だけが安全なのか。この章はそうした単純な優劣で読む章ではありません。未承認であっても海外の規制当局(FDA・CE・韓国MFDS等)での承認実績が厚い機種もあれば、国内承認機種でも承認適応の範囲は限定的で、実際の運用では自由診療の部分が大きい機種もあります。承認の有無と、その機種がどれだけ検証されてきたかは、必ずしも一致しません。
この章では、ウルトラセルQ+・ウルトラフォーマーMPT・ウルセラ・ソフウェーブ・ダブロゴールド・シュリンク・HYCOOX・リフテラV・ソノクイーン・カーブリフトの9機種を、仕組み・承認状況・適応・海外での位置づけという同じものさしで並べます。読み終える頃には、パンフレットに書かれた機種名を見ただけで、何を確認すべきかが分かるようになるはずです。
HIFUという仕組みをどう理解するか
「HIFU」と一括りにされる機器はどれも同じ原理で動いているのでしょうか。答えは、多くは同じ原理を使いながら、機種ごとに狙う深さや温度、当て方に違いがある、というものです。基本となるのは高密度焦点式超音波(HIFU)という技術で、超音波を体の外から皮膚の奥の一点に集めて熱を発生させます。虫眼鏡で太陽光を一点に集めると熱くなるのと同じ発想を、超音波で行っていると考えるとイメージしやすいはずです。
この章の9機種のうち7機種は、この集束方式でSMAS筋膜(顔の筋肉を包む膜状の層)や皮下組織、真皮に熱による小さなダメージを与え、その修復過程でコラーゲンが作られることで引き締まりにつながる、という説明を採用しています。残る2機種は毛色が異なります。ソフウェーブは超音波を集束させず低発散の平行ビームとして真皮内に照射する方式(SUPERB)を採り、美容3学会の指針でもこの違いは明記されています。HYCOOXにいたっては熱で引き締める機器ですらなく、針で薬剤を注入するメソセラピー(皮膚への薬剤注入手技)用の機器です。「HIFU」という呼び名で一括りにしないことが、この章の最初の分かれ道になります。
もう一つ押さえておきたいのは、機種によって「狙う深さ」や「カートリッジの使い分け」の説明が異なる点です。リフテラVのように深さの異なる複数カートリッジを使い分けると説明する機種もあれば、ウルセラのようにリアルタイムで組織の層を画像で確認しながら照射する可視化機能を備えると説明する機種もあります。同じHIFUという言葉の中に、こうした設計思想の違いが存在しています。
機種・製剤一覧
| 名称 | メーカー(国) | 承認状況 | 主な適応 | 相場 |
|---|---|---|---|---|
| ウルトラセルQ+ | Jeisys Medical Inc.(韓国)。日本国内では複数クリニックの開示文で「Jeisys Medical Japan株式会社」の名称が併記されているが、同社公式サイト(医療従事者向けページ)の取扱製品一覧にはULTRAcel Q+の記載がなく、この経路では裏付けが取れなかった。依頼文中の「Hironic」は本調査で確認できた一次・準一次情報源のいずれとも一致せず、確認できたメーカーはJeisys Medicalのみ。(韓国) | 国内未承認 確認日 2026-07-12 | フェイスラインのたるみ、しわ、二重あご、毛穴・肌の引き締め、ボディ(脂肪組織)の引き締め | 価格DB → |
| ウルトラフォーマーMPT | CLASSYS(クラシス)(韓国) | 国内未承認 確認日 2026-07-12 | 顔・フェイスラインのたるみ、ほうれい線、二重あご、首のたるみ、小じわ、毛穴・肌質の引き締め | 価格DB → |
| ウルセラ | Merz(メルツ)/Merz Aesthetics(アメリカ) | 国内未承認 確認日 2026-07-12 | フェイスラインのたるみ、眉のリフトアップ、あご下・首のたるみ、デコルテのしわ | 価格DB → |
| ソフウェーブ | Sofwave Medical Ltd.(イスラエル) | 国内承認 確認日 2026-07-12 | 顔面のしわ改善(中等度・重度、薬事承認上の適応)、頚部(首)のしわ改善(中等度・重度、薬事承認上の適応)、たるみケアとしての使用(薬事承認上の適応には含まれず、美容目的での自由診療的な運用として行われている) | 価格DB → |
| ダブロゴールド (Doublo Gold) | Hironic (ハイロニック、韓国)(韓国) | 国内未承認 確認日 2026-07-12 | 顔・首のたるみ、リフトアップ、フェイスライン改善、ほうれい線、肌のハリ改善 | 価格DB → |
| ウルトラフォーマー(Ultraformer)/シュリンク(Shurink) | Classys Inc.(クラシス)(韓国) | 国内未承認 確認日 2026-07-12 | 顔のたるみ・引き締め、リフトアップ、小顔・輪郭形成、肌のハリ改善、二重あご・首のたるみ、毛穴・肌質改善 | 価格DB → |
| HYCOOX(ハイコックス) | NOBAMEDI CO., LTD.(韓国)(韓国) | 国内未承認 確認日 2026-07-12 | ハリ・弾力低下、ツヤ不足・くすみ、小じわ・乾燥、毛穴の引き締め、水光注射(メソセラピー)全般 | — |
| リフテラV | Asterasys(アステラシス、韓国表記: 아스테라시스 / 医療機器カタログ表記 ASTERASYS/ASTERASYS Inc.)(韓国) | 国内未承認 確認日 2026-07-12 | 顔・首のたるみ改善、リフトアップ、ほうれい線、目周りのしわ・たるみ、小顔・輪郭引き締め、肌のハリ向上 | — |
| ソノクイーン・カーブリフト | Newpong(ニューポン)(韓国) | 国内未承認 確認日 2026-07-12 | 頬・フェイスラインのたるみ、ほうれい線、マリオネットライン、二重あご、目周りのたるみ・小ジワ、毛穴・肌質改善 | — |
機種・製剤の解説
ウルトラセルQ+
国内未承認 確認日 2026-07-12HIFU(高密度焦点式超音波、皮膚の奥の一点に超音波エネルギーを集めて熱を加える技術)により、皮膚の下にあるSMAS筋膜(顔の筋肉を包む層)や皮下組織に熱による小さなダメージを与える。その修復過程でコラーゲンが作られ、肌の引き締まりにつながるとされる。
承認状況:国内の薬機法上の製造販売承認・認証は取得していません。複数クリニックの開示文で「ULTRAcelQ+はJeisys Medical Inc.より医師が個人輸入した未承認医療機器」「同一の成分・性能を有する国内承認医療機器等はない」と明記しています。国内では医師の個人輸入(所轄地方厚生局への届出等の手続きを経た輸入)により導入されています。
ウルトラセルQ+は韓国Jeisys Medical Inc.が製造元とされる機種で、国内では薬機法上の承認・認証を取得していない未承認医療機器です。複数の導入クリニックの開示文で、医師が個人輸入した未承認医療機器であり、同一の成分・性能を有する国内承認医療機器等はないと明記されています。
当メディアの価格DBでは51院が掲示価格を公開しており、この章の中でも掲載院数が多い機種の一つです。海外ではCEマークと韓国MFDS(旧KFDA)の認証取得が複数のクリニック開示文で確認できますが、米国FDAの取得状況は一次資料での確認に至っていません。
出典
- HIFU(ハイフ)(高密度焦点式超音波)/ウルトラセルQプラス(熊本機能病院、確認日 2026-07-12)
- ウルトラセルQ+ たるみ シワ ハイフ|自由が丘松原皮ふ科・形成外科(自由が丘松原皮ふ科・形成外科、確認日 2026-07-12)
ウルトラフォーマーMPT
国内未承認 確認日 2026-07-12超音波を1点に集めて熱エネルギーに変え、皮膚の下にある筋膜(SMAS)や皮下組織に65〜75℃程度の熱を加えて引き締めを促すHIFU(ハイフ、高密度焦点式超音波)機器。メスを使わず皮膚の外から熱を届ける仕組み。
承認状況:国内では医薬品医療機器等法上の未承認医療機器です。複数クリニックの説明では医師の個人輸入手続きにより導入されています。PMDA承認・認証情報は確認できません。
ウルトラフォーマーMPTはクラシス(CLASSYS)製のHIFU機器で、国内では未承認医療機器として扱われ、医師の個人輸入手続きにより導入されています。65〜75℃程度の熱をSMASや皮下組織に加えて引き締めを促す、という説明が採られています。
当メディアの価格DBでは44院が掲示価格を公開しています。海外承認については欧州CE・韓国MFDS(旧KFDA)の認可取得がクリニック説明に記載されていますが、一次資料での裏付けは確認できていません。
出典
- ウルトラフォーマーMPT・医療ハイフ(HIFU)(山手皮膚科クリニック、確認日 2026-07-12)
- HIFUマシン比較と当院がウルトラフォーマーMPTを導入している理由(スキンリファインクリニック、確認日 2026-07-12)
- ウルトラフォーマーMPT | 服部形成外科・皮ふ科(服部形成外科・皮ふ科、確認日 2026-07-12)
ウルセラ
国内未承認 確認日 2026-07-12超音波エネルギーを皮膚の深部の一点に集中させ、その焦点部分を熱(60〜70℃程度)で変性させることで、コラーゲンの新生を促す仕組み。リアルタイムで組織の層を確認しながら照射できる可視化機能(超音波画像診断機能、最大8mm深度)を備える。
承認状況:日本国内では医薬品医療機器等法上の未承認医療機器です。院ごとに医師の判断のもと、国内正規代理店経由での個人輸入により導入・使用されています(医師による未承認医療機器の個人輸入は薬機法上、地方厚生局への手続き等を経て限定的に認められる枠組みがあります)。国内での製造販売承認・認証を確認できる公的資料(PMDA等)は本調査では見当たりませんでした。
ウルセラは米国Merz(メルツ)社の機器で、国内では未承認医療機器として、国内正規代理店経由での個人輸入により導入・使用されています。一方で米国では2009年にFDAからDe Novo経路で承認(眉のリフトアップ)を取得し、その後首・あご下・デコルテへと適応が広がり、2024年には最新モデルがFDAクリアランスを取得するなど、海外での承認の積み重ねが厚い機種です。
可視化機能(超音波画像診断機能、最大8mm深度)を備え、組織の層を確認しながら照射できる点が特徴として説明されています。当メディアの価格DBでは41院が掲示価格を公開しています。
出典
- PMDA 医療機器 添付文書等情報検索(PMDA、確認日 2026-06-17)
- ウルセラ(ウルセラシステム):施術メニュー:ア行|銀座ケイスキンクリニック(銀座ケイスキンクリニック、確認日 2026-07-12)
- MERZ AESTHETICS ANNOUNCES NEW ARMS AND ABDOMEN INDICATION FOR ULTHERAPY PRIME(Merz Aesthetics、確認日 2026-07-12)
- 医薬品等の個人輸入について(厚生労働省、確認日 2026-07-12)
ソフウェーブ
国内承認 確認日 2026-07-1210〜12MHzの超音波を、独自技術「SUPERB(Synchronous Ultrasound Parallel Beam、同期平行型超音波ビーム)」により集束させず低発散の平行ビームとして照射する方式。真皮内(深さ約1.5mm付近)に円柱状の熱凝固領域(タンパク質が熱で変性する範囲)を複数形成し、皮下組織への影響を抑えつつ真皮を引き締める仕組み。照射部位は60〜70℃に達するとされる(この温度域の記載はメーカー系クリニック紹介ページ・海外文献に基づき、PMDA添付文書レベルでは今回未確認)。美容3学会が共同策定した適正使用指針では、この非集束方式の超音波は集束式のHIFU機器(High-Intensity Focused Ultrasound)とは作用機序が異なる旨が明記されている(業界専門メディアによる指針原文の引用で確認、指針PDF本文への直接到達は今回未了)。
承認状況:2025年4月14日、厚労省が「皮膚引締め用超音波照射器」という新設の一般的名称で薬事承認しました(承認番号30700BZX00082000、クラスII管理医療機器・特定保守管理医療機器)。承認適応は中等度・重度の顔面及び頚部のしわ改善に限定されます(たるみそのものの改善は承認適応に含まれません)。美容用超音波照射器としては国内初の薬事承認取得例とされています(非集束・平行ビーム方式であり、HIFU機器とは技術的に区分されます)。国内製造販売元は株式会社ジェイメックです。厚労省の要請を受け、日本美容外科学会(JSAPS)・日本美容外科学会(JSAS)・日本美容皮膚科学会(JSAD)の美容3学会が2025年4月に共同で適正使用指針を策定・公開し、施術医師をメーカー研修修了者に限定する運用となっています。同指針では、本機器が照射する超音波は非集束のものであり、集束式のHIFU機器(High-Intensity Focused Ultrasound)とは作用機序が異なる旨が明記されています。
ソフウェーブは、この章で唯一の国内承認機種です。2025年4月に「皮膚引締め用超音波照射器」という新設の一般的名称で薬事承認(クラスII管理医療機器)を取得しており、美容用超音波照射器としては国内初の薬事承認取得例とされています。承認適応は顔面・頚部のしわ改善に限定され、たるみそのものの改善は承認適応には含まれません。
非集束の平行ビーム方式(SUPERB)を採用しており、美容3学会が共同策定した適正使用指針でも、集束式のHIFU機器とは作用機序が異なる旨が明記されています。施術医師はメーカー研修修了者に限定する運用です。「承認機種だから他と同じHIFUより優れている」という単純比較にはならない点、つまり承認範囲と作用機序の両方が他機種と異なる点が、この機種を読み解く鍵になります。
出典
- Approval to Market Sofwave™ in South Korea(Sofwave Medical Ltd.、確認日 2026-07-12)
- 皮膚引き締め用超音波照射器 ソフウェーブの適正使用指針を公開しました。(日本美容外科学会(JSAS)、確認日 2026-07-12)
- Sofwave、厚労省が承認した初の美容用超音波照射器、HIFUトラブル多発の反省から厳格な運用体制へ、学会指針で研修済み医師に施術限定、6月頃発売予定(ヒフコNEWS、確認日 2026-07-12)
- 国内初、顔面・頚部のしわの改善を目的とした超音波照射器「Sofwave(ソフウェーブ)」薬事承認取得に関するお知らせ(株式会社ジェイメック(JMEC)、確認日 2026-07-12)
ダブロゴールド (Doublo Gold)
国内未承認 確認日 2026-07-12高密度焦点式超音波(HIFU、超音波を一点に集めて熱を発生させる技術)を皮膚の深部にあるSMAS層(顔の筋膜の層)などに照射し、点状に熱ダメージを与えることで組織の引き締めを図る機器。
承認状況:国内クリニック(松倉クリニック表参道)の自院サイトで「この治療で使用される機器は薬機法上の承認を得ていない未承認医療機器です」「国内においては承認されている医療機器はありません」と明記されているのをWebFetchで直接確認しました。医師の個人輸入により導入されており、PMDA承認情報・添付文書は確認できませんでした。
ダブロゴールドは韓国Hironic製とされるHIFU機器で、国内クリニックの自院サイトで薬機法上の承認を得ていない未承認医療機器であることが明記されています。国内で承認されている医療機器はないとの記載もあり、医師の個人輸入により導入されています。
海外承認については、製造元がHIRONIC Co.,Ltd.であることは確認できたものの、KFDA・CEマーキング等の具体的な取得内容は本調査では確認できていません。当メディアの価格DBでは25院が掲示価格を公開しています。
出典
- ダブロ / ダブロゴールド HIFU(ハイフ) - 松倉クリニック表参道(松倉クリニック表参道、確認日 2026-07-12)
- Doublo - hironic-us(HIRONIC Co.,Ltd.、確認日 2026-07-12)
ウルトラフォーマー(Ultraformer)/シュリンク(Shurink)
国内未承認 確認日 2026-07-12超音波を皮膚の一点に集中させて熱エネルギーに変える技術(HIFU=高密度焦点式超音波)で、皮膚の深い層(真皮や皮下組織)を狙って熱を加える。メーカーは「MMFU」という独自の集束方式を採用し、狙った深さ・温度をコントロールできるとしている。
承認状況:国内では医薬品医療機器等法上の製造販売承認/認証を取得しておらず未承認医療機器として扱われています。国内クリニックは医師の個人輸入という枠組みで導入・使用しています(いしい形成クリニックの解説記事は「タルミ治療などに使われる高周波やHIFU治療器では承認を得た器械はほとんどありません」と一般的に説明しており、ウルトラフォーマー個別名への言及はありません)。承認済み国内正規流通版の存在、および機種名・型式(III/MPT)ごとの差異はunknownです。
シュリンクは韓国国内限定のブランド名で、海外(日本を含む)では同一メーカー(クラシス)・同系列機体が「ウルトラフォーマー」の名称で流通していることが複数の情報源で確認できます。つまりこの章のウルトラフォーマーMPTと製造元・系列を同じくする機種であり、別機種として扱うと承認状況や導入院数の把握を誤る可能性があります。
国内では未承認医療機器として扱われ、医師の個人輸入という枠組みで導入されています。当メディアの価格DBでは21院が掲示価格を公開しています。欧州CEについてはUltraformer IIIが2014年12月に取得したとの記載がクラシス公式の沿革ページにありますが、韓国MFDSでの承認取得年は確認できていません。
出典
- Korean HIFU Devices | Shurink, Ultraformer & Doublo Guide(HIFU Seoul、確認日 2026-07-12)
- 「ウルトラフォーマー3」と「シュリンク」の違いって何?(ハクケン、確認日 2026-07-12)
- CLASSYS History(会社沿革)(Classys Inc.、確認日 2026-07-12)
- 医療機器の承認・未承認 | いしい形成クリニック(いしい形成クリニック、確認日 2026-07-12)
HYCOOX(ハイコックス)
国内未承認 確認日 2026-07-12先端に9本の極細針を備え、皮膚を吸引しながら薬剤を注入することで表皮〜真皮層へ美容成分(ヒアルロン酸やアミノ酸等)を全体的に細かく注入するメソセラピー(皮膚への薬剤注入手技)用の注入機器。吸引と針の連動制御により、従来機器に比べ薬剤の肌表面への漏れを抑える設計とクリニック側は説明している。
承認状況:日本国内では医薬品医療機器等法上の未承認医療機器。やまだ皮膚科クリニック『国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれる』、新宿駅前うわじま皮膚科『医薬品医療機器等法上、未承認機器・医薬品です』、ジョウクリニック(Vital Injectorページ内でHYCOOXにも言及)『厚生労働省から医薬品医療機器等法上の承認は取得しておりません』とそれぞれ明記(WebFetchで再確認済)。国内正規販売代理店経由で医師が個人輸入して使用しているとされる。
HYCOOX(ハイコックス)は韓国NOBAMEDI社製の機器で、この章の他機種とは仕組みが異なります。先端に9本の極細針を備え、皮膚を吸引しながら薬剤を注入するメソセラピー(皮膚への薬剤注入手技)用の注入機器であり、HIFUのように熱で引き締めるものではありません。
国内では未承認医療機器として扱われ、複数の導入クリニックが自院サイトで未承認である旨を明記しています。海外承認については韓国MFDS承認・欧州CEマーク取得と複数クリニックが記載していますが、公的データベースでの一次確認はできていません。
出典
- 水光注射(HYCOOX・Vital Injector) - ジョウクリニック(ジョウクリニック、確認日 2026-07-12)
- 水光注射(ハイコックス) HYCOOX - やまだ皮膚科クリニック(やまだ皮膚科クリニック、確認日 2026-07-12)
- HYCOOXの解説ページ(新宿駅前うわじま皮膚科、確認日 2026-07-12)
- 水光注射 - SNOW MEDICAL CLINIC(SNOW MEDICAL CLINIC、確認日 2026-07-12)
リフテラV
国内未承認 確認日 2026-07-12HIFU(高密度焦点式超音波、超音波を一点に集めて熱を発生させる技術)により、皮膚下のSMAS(筋膜、顔の土台となる膜状組織)や皮下組織・真皮に熱を集中させて引き締める(TDTテクノロジー、焦点温度は最大約57℃とする記載あり)。ペン型アプリケーターを動かしながら照射するムービング式HIFUで、深さの異なる複数カートリッジ(皮膚の厚さに応じて3種類等)を使い分ける。
承認状況:日本国内では薬機法上の医療機器として承認・認証を得ていない(未承認医療機器)。導入クリニック(天祐会皮膚科形成外科グループ、シロノクリニック、三田皮ふ科クリニック系サイト)がいずれも自由診療かつ国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術である旨を明記していることをWebFetchで直接確認した。世代・モデル別の国内承認差を示す記載はなく、全面的に自由診療・適応外(個人輸入)扱い。
リフテラVは韓国Asterasys製のHIFU機器で、国内では未承認医療機器として、複数の導入クリニックが自由診療かつ未承認医療機器を用いた施術である旨を自院サイトで明記しています。深さの異なる複数カートリッジを使い分ける設計が特徴として説明されています。
海外承認については注意が必要です。導入クリニック側は「米国FDA、欧州CE、韓国MFDSで承認されています」と記載していますが、韓国の業界メディアはAsterasys社について「米国FDA許可取得は2026年中盤を目標」と報じており、クリニック側の記載と食い違いが見られます。案内文の「海外承認済み」を鵜呑みにせず、一次資料の有無を確かめる姿勢が求められる機種です。
出典
- HIFU(リフテラV) | シロノクリニック(シロノクリニック、確認日 2026-07-12)
- リフテラV(三田皮ふ科クリニック系サイト、確認日 2026-07-12)
- 아스테라시스, 미용 의료기기 올 상반기 미국 진출...중 식약처 허가 추진(이투데이(韓国業界メディア)、確認日 2026-07-12)
- リフテラV(Liftera-V) | 医療法人社団 天祐会 皮膚科形成外科グループ(天祐会皮膚科形成外科グループ、確認日 2026-07-12)
ソノクイーン・カーブリフト
国内未承認 確認日 2026-07-12超音波を一点に集束させて熱エネルギーを発生させ、真皮・脂肪・SMAS筋膜(顔の筋肉を覆う膜状組織)に届けて熱凝固を起こす機器。導入院サイトでは湾曲したトランスデューサー(超音波を発する部品)を搭載した後継モデルと説明されている(この世代差の詳細を裏付ける公的資料・メーカー公式資料は確認できず)。
承認状況:国内医療機器としての薬事承認(製造販売承認/認証)は確認できず。導入院(銀座ケイスキンクリニック)は「医薬品医療機器等法上の承認:未承認」「国の医薬品副作用被害救済制度の救済対象外」と明記した上で、当院医師の判断のもと国内正規代理店経由の個人輸入により提供と説明している。全て自由診療・適応外(off_label)扱い。
ソノクイーン・カーブリフトは韓国Newpong製とされる機種で、導入院(銀座ケイスキンクリニック)は医薬品医療機器等法上の承認は未承認であり、国の医薬品副作用被害救済制度の救済対象外であると明記した上で、医師判断による個人輸入経路での提供であると説明しています。
湾曲したトランスデューサーを搭載した後継モデルとされていますが、この世代差を裏付ける公的資料・メーカー公式資料は確認できていません。海外承認状況もメーカー公式サイトでは確認できずunknownです。2024年発売とされ、銀座ケイスキンクリニックが国内初導入を自院サイトで謳っています。
出典
- ソノクイーン・カーブリフト(HIFU):施術メニュー:サ行(銀座ケイスキンクリニック、確認日 2026-07-12)
- 医療ハイフを受けるならどれがいい?種類ごとの効果の違いを解説(品川美容外科、確認日 2026-07-12)
- ソノクイーン・カーブリフト(ハイフ)|銀座ケイスキンクリニック(銀座ケイスキンクリニック、確認日 2026-07-12)
- HIFU Therapy for Facial and Body Treatment | Newpong(Newpong、確認日 2026-07-12)
承認状況をどう読むか — 「未承認=悪」ではない理由
未承認と聞くと、それだけで不安に感じる人もいるはずです。ですが医薬品医療機器等法(薬機法)には、医師の責任のもとで海外の医療機器を個人輸入し、地方厚生局への届出等の手続きを経て使用する枠組みが存在します。この章の8機種はいずれもこの枠組みで導入されており、違法に持ち込まれているわけではありません。
問われるべきは、クリニックがその機器を案内するときの説明のあり方です。教材としてのポイントは、未承認である旨・入手経路・国内承認品の有無・海外の安全性情報という4点を、広告として案内する際にきちんと開示しているかどうかです。この章で引用したクリニックの多くは、自院サイトで「未承認医療機器である」「国内で承認されている医療機器はない」と明記しており、こうした開示の有無が、機種そのものの優劣とは別の軸として存在します。
ソフウェーブのように国内承認を得ている機種であっても、承認された適応(しわ改善)と、実際に案内されることの多い適応(たるみケア)にはズレがあることを押さえておくと、「承認済みだから万能」という誤解を避けられます。
機種の違いをどう見分けるか — 同じ「HIFU」でも別物になりうる理由
この章の機種名を並べただけでは、違いは見えてきません。見るべきポイントは大きく3つです。1つ目は仕組み(集束式か非集束式か、超音波かメソセラピーか)、2つ目は狙う深さやカートリッジの構成、3つ目は承認・海外実績の厚みです。HYCOOXのように、名前は似た文脈で語られていても実際は注入機器という、そもそもカテゴリが異なる例もあります。
ブランド名の違いにも注意が必要です。シュリンクとウルトラフォーマーのように、同じメーカーの同系列機体が国・地域によって異なる名称で流通している例があります。導入院のパンフレットに書かれた機種名だけで別物と判断せず、製造元まで遡って確認する視点が、現場での説明力につながります。
海外承認の記載についても、クリニック側の説明とメーカーや業界メディアの一次情報が食い違う例(リフテラVのFDA承認表記など)がこの章には含まれています。「海外では承認されている」という一文を見たときに、それが一次資料に基づくものかどうかを確かめる習慣を持つことが、業界人としての基礎体力になります。
来院前・導入前に確認したい観点
- 承認機器か未承認機器かを、担当医または相談先クリニックに具体的な機種名で確認する。「HIFU全般」という括りでは承認状況はわからない
- 未承認機器の場合、個人輸入の経路(国内正規代理店経由か等)と、限定解除に必要な説明(未承認である旨・入手経路・国内承認品の有無・海外の安全性情報)が施術前にきちんと提示されるか
- 同じ「ウルトラフォーマー」でも国・ブランド名で表記が変わる例(シュリンクとの関係)があるため、パンフレットやカウンセリングシートの機種名を鵜呑みにせず、メーカー名まで確認する
- 適応(たるみ・しわ・二重あご等)が、その機種の資料でどこまで明記されているかを確認する。ソフウェーブのように「しわ改善」のみが承認適応で「たるみ」は自由診療的運用、という線引きがある機種もある
- 掲示価格の院数(当メディアDB)は導入の広さの目安にはなるが、承認・安全性の裏付けにはならない点を切り分けて説明できるか
- 海外承認(FDA・CE・韓国MFDS等)の有無は機種ごとに情報の粗密が違う。「海外では承認済み」という説明が一次資料に基づくものか、クリニック側の伝聞かを聞き分ける姿勢を持つ
よくある質問
- HIFU機器はどれも「未承認」なのですか。
- この章で扱う9機種のうち、国内で薬事承認を取得しているのはソフウェーブ1機種のみです。ただしソフウェーブは非集束の平行ビーム方式で、美容3学会の指針でも集束式のHIFU機器とは作用機序が異なると整理されています。残る8機種はいずれも国内未承認で、医師の個人輸入という枠組みで導入されています。
- 未承認機器を使っているクリニックは避けるべきですか。
- 未承認であること自体は、医師の個人輸入という薬機法上の枠組みに沿っていれば違法ではありません。大切なのは、クリニックが施術を案内する際に未承認である旨・入手経路・国内承認品の有無・海外の安全性情報をきちんと開示しているかどうかです。この開示があるかどうかが、信頼できる説明かどうかの目安になります。
- 「ウルトラフォーマー」と「シュリンク」は別の機種ですか。
- 同一メーカー(クラシス)の同系列機体で、韓国国内限定のブランド名が「シュリンク」、海外(日本含む)での流通名が「ウルトラフォーマー」です。別機種ではなく地域別のブランド名の違いとして扱います。
関連ページ
章の出典
- HIFU(ハイフ)(高密度焦点式超音波)/ウルトラセルQプラス(熊本機能病院、確認日 2026-07-12)
- ウルトラセルQ+ たるみ シワ ハイフ|自由が丘松原皮ふ科・形成外科(自由が丘松原皮ふ科・形成外科、確認日 2026-07-12)
- ウルトラフォーマーMPT・医療ハイフ(HIFU)(山手皮膚科クリニック、確認日 2026-07-12)
- HIFUマシン比較と当院がウルトラフォーマーMPTを導入している理由(スキンリファインクリニック、確認日 2026-07-12)
- ウルトラフォーマーMPT | 服部形成外科・皮ふ科(服部形成外科・皮ふ科、確認日 2026-07-12)
- PMDA 医療機器 添付文書等情報検索(PMDA、確認日 2026-06-17)
- ウルセラ(ウルセラシステム):施術メニュー:ア行|銀座ケイスキンクリニック(銀座ケイスキンクリニック、確認日 2026-07-12)
- MERZ AESTHETICS ANNOUNCES NEW ARMS AND ABDOMEN INDICATION FOR ULTHERAPY PRIME(Merz Aesthetics、確認日 2026-07-12)
- 医薬品等の個人輸入について(厚生労働省、確認日 2026-07-12)
- Approval to Market Sofwave™ in South Korea(Sofwave Medical Ltd.、確認日 2026-07-12)
- 皮膚引き締め用超音波照射器 ソフウェーブの適正使用指針を公開しました。(日本美容外科学会(JSAS)、確認日 2026-07-12)
- Sofwave、厚労省が承認した初の美容用超音波照射器、HIFUトラブル多発の反省から厳格な運用体制へ、学会指針で研修済み医師に施術限定、6月頃発売予定(ヒフコNEWS、確認日 2026-07-12)
- 国内初、顔面・頚部のしわの改善を目的とした超音波照射器「Sofwave(ソフウェーブ)」薬事承認取得に関するお知らせ(株式会社ジェイメック(JMEC)、確認日 2026-07-12)
- ダブロ / ダブロゴールド HIFU(ハイフ) - 松倉クリニック表参道(松倉クリニック表参道、確認日 2026-07-12)
- Doublo - hironic-us(HIRONIC Co.,Ltd.、確認日 2026-07-12)
- Korean HIFU Devices | Shurink, Ultraformer & Doublo Guide(HIFU Seoul、確認日 2026-07-12)
- 「ウルトラフォーマー3」と「シュリンク」の違いって何?(ハクケン、確認日 2026-07-12)
- CLASSYS History(会社沿革)(Classys Inc.、確認日 2026-07-12)
- 医療機器の承認・未承認 | いしい形成クリニック(いしい形成クリニック、確認日 2026-07-12)
- 水光注射(HYCOOX・Vital Injector) - ジョウクリニック(ジョウクリニック、確認日 2026-07-12)
- 水光注射(ハイコックス) HYCOOX - やまだ皮膚科クリニック(やまだ皮膚科クリニック、確認日 2026-07-12)
- HYCOOXの解説ページ(新宿駅前うわじま皮膚科、確認日 2026-07-12)
- 水光注射 - SNOW MEDICAL CLINIC(SNOW MEDICAL CLINIC、確認日 2026-07-12)
- HIFU(リフテラV) | シロノクリニック(シロノクリニック、確認日 2026-07-12)
- リフテラV(三田皮ふ科クリニック系サイト、確認日 2026-07-12)
- 아스테라시스, 미용 의료기기 올 상반기 미국 진출...중 식약처 허가 추진(이투데이(韓国業界メディア)、確認日 2026-07-12)
- リフテラV(Liftera-V) | 医療法人社団 天祐会 皮膚科形成外科グループ(天祐会皮膚科形成外科グループ、確認日 2026-07-12)
- ソノクイーン・カーブリフト(HIFU):施術メニュー:サ行(銀座ケイスキンクリニック、確認日 2026-07-12)
- 医療ハイフを受けるならどれがいい?種類ごとの効果の違いを解説(品川美容外科、確認日 2026-07-12)
- ソノクイーン・カーブリフト(ハイフ)|銀座ケイスキンクリニック(銀座ケイスキンクリニック、確認日 2026-07-12)
- HIFU Therapy for Facial and Body Treatment | Newpong(Newpong、確認日 2026-07-12)