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ニキビ・ニキビ痕の種類と見分け方

同じ赤い盛り上がりでも、活動中のニキビを痕治療のレーザーで攻めると悪化する。逆もまた然り。まず「今あるのは進行中の炎症か、鎮まった痕か」を見極めることが、道具選びの分かれ目になる。

ニキビ・ニキビ痕の種類と見分け方のイメージイラスト
患者として相場を見る(ねだんの目利き) 毛穴・ポテンツァの値段と選び方 実際の相場と、契約前に確認することへ。

先に読むと理解が早い

ニキビは炎症の段階で見て、ニキビ痕は赤み・茶色・凹み・盛り上がりで治療がまったく別物になる。活動中のニキビを痕治療(レーザー等)で攻めると悪化する。まず「今あるのはニキビか、痕か」を分けることから始まる。

FIG.01 — 見分けチャート(上から当てはめる)

上から順に当てはめる 今も赤く腫れて出る(活動中) 凹んでいる(クレーター) 盛り上がっている 茶色く沈着している いいえ いいえ いいえ いいえ はい はい はい はい 活動中のニキビ(段階で治療) 萎縮性瘢痕(土台治療・戻らない) ケロイド(医師へ) 炎症後の色素沈着(シミと地続き) 赤み(炎症後の紅斑) 活動中のニキビは痕治療で攻めない — 嚢腫・しこり・ケロイドは医師へ
図1上から当てはめて見分ける。まず「活動中のニキビか、痕か」。活動中を痕治療(レーザー等)で攻めると悪化する。痕でも凹みは赤み・茶色とは別の治療。

FIG.02 — 状態でわかれる「第一手」

状態 → 第一手 活動中ニキビ 凹み・クレーター 赤み・茶色 ケロイド 外用・ピーリング 段階で ダーモペン等 土台を作る 時間・シミ治療 引きやすい 医師へ 医療管理 活動中のニキビを痕治療(レーザー等)で攻めると悪化する
図2同じ「ニキビ」でも、活動中か痕か、痕でも凹みか赤み茶色かで第一手が別。状態を読んでから手段を選ぶ。盛り上がるケロイドは医師の管理。

ニキビは「詰まり→炎症→しこり」の段階で見る

「ニキビを治したい」も、いま毛穴がどの段階にあるかで最初の一手が変わる。詰まりから炎症、しこりへと進むほど深くなり、そのぶん痕にも残りやすくなる。下の図は、段階が進むほど深くなっていく流れをまとめたもので、今の状態がどこに当たるかを確かめるための地図として使ってほしい。

白ニキビと黒ニキビは、毛穴が皮脂や角質で詰まった、まだ炎症前の状態で、白く盛り上がるのが白ニキビ、詰まりが酸化して黒い点になったのが黒ニキビだが、どちらも詰まりを取る外用が治療の軸になる。赤ニキビは詰まった毛穴で菌が増えて赤く腫れた状態で、膿を持つと黄ニキビ(膿疱)になり、ここは炎症を抑える治療が軸になる。しこり・嚢腫まで進んだときは、自己判断でつぶしたり触ったりせず、そのまま医師の管理に委ねる段階に入る。

FIG.03 — 活動中のニキビは4段階で深くなる

上から下へ、進むほど深くなる 白・黒ニキビ 毛穴の詰まり 赤ニキビ 炎症で腫れる 黄ニキビ 膿を持つ(膿疱) しこり・嚢腫 医師の管理へ 進むほど深く、しこり・嚢腫は医師の管理へ
図3活動中のニキビは、詰まりから炎症、膿、しこりへと4段階で深くなる。段階が進むほど痕に残りやすく、しこり・嚢腫は自己判断せず医師に渡す。

ニキビ痕は4種類あり、中身は別物

同じ「ニキビ痕」でも、色でとどまるものと、凹凸まで残るものとでは中身も直し方もまるで違う。下の図のように、色ムラ系(赤み・茶色)と立体系(凹み・盛り上がり)の2つに分けて、いま気になっている痕がどちらに近いかを確かめるところから始めるとよい。

赤みは炎症の名残、茶色はメラニンの沈着でシミと地続きの色素だが、いずれも色の変化にとどまる。一方、凹み(クレーター)は深い炎症で肌の土台となるコラーゲンが失われてできる痕で、ダーモペンやフラクショナルなど土台を作り直す治療が要る。盛り上がり(ケロイド)は逆に組織が過剰に増えてできる痕で、色ムラのように放っておいて薄くなることはなく、医師による医療管理の領域になる。

FIG.04 — 痕は「色ムラ系」と「立体系」の2グループ

痕の中身をグループで見る ニキビ痕(見た目は近い) 色ムラ系(色素・血管) 立体系(組織の変化) 赤み (炎症後の紅斑) 茶色 (色素沈着) 凹み (クレーター) 盛り上がり (ケロイド) 色ムラは自然に変わるが、凹みは土台の治療、盛り上がりは医師の管理が要る
図4同じ「ニキビ痕」でも中身は別物。色ムラ系(赤み・茶色)は時間とともに変わるが、立体系は自然には戻らず、凹みは土台からの治療、盛り上がり(ケロイド)は医師の管理が要る。

現場でいちばん多い取り違えは「ニキビか、痕か」

現場でいちばん多い取り違えが、活動中のニキビと痕の混同だ。今も炎症が続いているのに、痕を消す目的でレーザーなどを当てると、火に油で悪化してしまう。まずは活動中の炎症を抑えるのが先になる。

痕の中でも、凹み(クレーター)は赤みや茶色とは全く別物で、土台の治療が要る。「ニキビ痕を取りたい」という相談ほど、今あるのが活動中か痕か、痕ならどの種類かを切り分けて、医師と治療の順番をすり合わせる。

FIG.05 — よくある取り違えの分かれ道

現場でいちばん多い取り違え 「痕を消したい」という相談 確認を飛ばす 先に確認する 活動中かどうか確認しない 今、活動中か痕かを確認する 炎症中にレーザーなど痕治療 痕なら色ムラ系か立体系かも分ける 悪化する(火に油) 医師と治療の順番をすり合わせる 取り違いが起きるのは、最初の確認を飛ばすから
図5現場でいちばん多い取り違えは、活動中かどうかの確認を飛ばして痕治療に進んでしまうこと。先に確認できるかどうかが、悪化を防ぐ分かれ目になる。
ニキビ・ニキビ痕の種類と見分け方の場面イラスト

ニキビと痕、攻め方が変わる分岐点

  1. ① 進行中か鎮火後かを最初に切り分ける

    今も赤く腫れて新しく出ているなら活動中のニキビで、盛り上がりや赤みが治まって跡だけ残っているなら痕だ。ここを取り違えると、治療方針ごとずれてしまう最初の分岐点になる。

  2. ② 活動中は炎症の深さで段階を追う

    白・黒ニキビ(詰まり)から赤ニキビ(炎症)、膿、しこりへと、段階を追うごとに深くなっていく。進むほど痕に残りやすくなり、選ぶ第一手も段階ごとに変わってくる。

  3. ③ 痕は色と凹凸で4つに読み分ける

    赤み・茶色・凹み・盛り上がりは、見た目が似ていても中身は別物だ。とくに凹み(クレーター)は自然には戻らないので、赤み・茶色と同列に扱うと対応がずれてしまう。

  4. ④ 凹み・盛り上がりは表面ケアで足りない

    クレーターは土台からの治療が要り、ケロイドは医療管理が必要で、赤み・茶色のような表面的なアプローチだけでは対応しきれない。

  5. ⑤ しこり・嚢腫・盛り上がる痕は医師の確定診断へ

    深い炎症や盛り上がった痕は自己判断で触らず、見極めと治療方針の確定はそのまま医師に渡す。

    → カウンセラーと医師の役割の違い

YOUR VIEW

あなたの立場で読む

「今あるのは活動中のニキビなので、まず炎症を抑える治療から。痕の凹みはニキビが落ち着いてから別の治療です」と段階で説明できると、期待値のずれと悪化を防げる。

次の一歩 カウンセリングの椅子に座った患者が「ニキビ痕を消したい」と言ったら、まず聞くのは今の状態だ。今も新しく赤いのが出ているか、それとも落ち着いて痕だけが残っているかを確かめる。凹み・盛り上がり・しこりが見えたら、そこから先は医師に渡す。
演習

受付やカウンセリングブースで「ニキビ痕をレーザーで消したい」と言われた場面を思い浮かべてみよう。相手の肌に今も新しい赤みが出ているとしたら、まず断る理由を、活動中/痕・痕の4種類の違いで声に出して説明できるか。凹みやしこりが混じっていたときに、医師へ何を確認するかまで言い切れたら合格だ。

章末クイズ

読み終えた目で、現場の場面を8問。ぜんぶ答えると結果が出ます。

  1. Q1

    カウンセリングで「ニキビ痕をレーザーで消したい」と言われたが、肌をよく見ると新しい赤みが次々出ている。まず何をすべきか?

  2. Q2

    白く盛り上がった詰まりと、黒い点になった詰まり。この2つの違いとして正しいのはどれか?

  3. Q3

    ニキビが段階を追って深くなっていくとき、正しい順番はどれか?

  4. Q4

    図の観察メモのケース。まず疑うべきタイプはどれか?

    FIG.Q — このケースを見立てる

    観察メモ(架空のケース) 部位 頬骨のあたり 今の状態 新しく赤く腫れているものはない 見た目の色 周りの肌とほぼ同じ、うっすら影のよう 触った感じ 指で触るとへこみがわかる(光の角度で目立つ) 経過 半年以上前からずっと変わらない この特徴から、どのタイプの痕に近いか考えてみよう
  5. Q5

    同じ図のケースについて、スタッフが伝えるべき説明として正しいのはどれか?

  6. Q6

    活動中の赤ニキビに、痕治療のダーモペンやレーザーを行うとどうなるか?

  7. Q7

    患者にしこり・嚢腫や、盛り上がった痕(ケロイド・肥厚性瘢痕)が見えたとき、スタッフが行うべき対応はどれか?

  8. Q8

    見学中、外用薬やピーリングの説明と、ダーモペンのような痕治療の説明が同じ枠で語られていた。この院についてどう考えられるか?

ニキビの段階と痕の種類

白ニキビ赤ニキビクレーターニキビ痕炎症後紅斑
活動中は痕治療に進めない: カウンセリングで「必ず消えます」と言い切ってしまうと、あとで期待とのずれがトラブルになる。段階の見極めや嚢腫・ケロイドの治療要否を決めるのはスタッフではなく医師で、活動中のニキビに痕治療を勧めるのも同じ理由で控える。

根拠

次に読む

このページの扱い: 働く人向けの学習用の整理です。特定のクリニック・施術・求人を推奨するものではありません。医療判断は医師、個別の法的判断は専門家に確認してください。

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