施術えらび 02

毛穴・ニキビ跡治療はどれから始める?

毛穴治療で先に決めたいのは、施術名ではなく「自分の毛穴がどのタイプか」です。
ダーマペン・ポテンツァ・フラクショナルレーザー・ピーリングは、向きやすい悩みの深さが違います。遠回りしないために、まずタイプから整理しましょう。

毛穴・ニキビ跡治療はどれから始める?のイメージイラスト
施術えらび 02 美容医療ラボ編集部 初出 2026.06 最終更新 — 2026-06-17

01毛穴のタイプを間違えると効かない

「毛穴が気になる」と言っても、原因は4種類。効く治療がそれぞれ違うので、まずどのタイプかを見極めましょう。

毛穴の悩みは4種類。効く治療が全部違う。

  • 開き毛穴 — 皮脂分泌が多く毛穴が広がっている。鼻・頬の内側に多い。
  • 詰まり・黒ずみ毛穴 — 角栓が毛穴を押し広げている。皮脂と古い角質が混じったもの。
  • たるみ毛穴 — 頬にしずく型で現れる。真皮のコラーゲン減少による毛穴の変形。年齢とともに出やすい。
  • クレーター・ニキビ跡 — 炎症が真皮まで達してできた瘢痕。くぼみや凸凹として残る。

なお、たるみ毛穴はこの記事では扱いません。たるみ治療全般は たるみ治療の選び方 を参照してください。

FIG. 01 — 毛穴タイプ分岐図

毛穴が気になる まず悩みのタイプを確認 Q1. 毛穴にくぼみ・段差がある? ざらつき・影が残っている YES クレーター ニキビ跡・瘢痕 NO Q2. 頬の毛穴がしずく型に伸びている? 下方向に引っ張られた形 YES たるみ毛穴 → 別記事へ NO Q3. 毛穴の中に角栓・黒ずみが見える? 押すと白いものが出てくる YES 詰まり毛穴 角栓・黒ずみ NO 開き毛穴(皮脂・鼻〜頬の内側) ※ これは自己チェックの目安。正確なタイプ判断は医師の診察で確認してください。
図1毛穴タイプの分岐図(自己チェックの目安)

02どう壊して、どう治させるか

4つの施術はそれぞれ「皮膚のどの層に、どんなダメージを与えて、どう回復させるか」が違います。

浅い悩みに深い治療は過剰、深い悩みに浅い治療は無力です。

作用深度と悩みのタイプを照合してから選ぶ。これが唯一の順序です。

FIG. 02 — 作用メカニズム比較図

角質層 (表面) 表皮 真皮 コラーゲン・弾力線維 ピーリング ダーマペン ポテンツァ フラクショナル レーザー 角質層まで 酸が角質を化学的に剥離 詰まり・黒ずみに向く 真皮まで 針で微細な傷→創傷治癒で コラーゲン産生を促す 真皮まで 針+RF(高周波)で 真皮・皮脂腺にも作用 真皮まで 点状の熱損傷→コラーゲン 産生を促す 浅い悩み(詰まり・表面凸凹)→ ピーリングから。深い悩み(クレーター)→ 針系・レーザー系を検討。 ※ 図は作用の概念。深さ・強度は機器設定・術者の判断で変わります。
図2皮膚層と4施術の作用深度(概念図)

031回では変わらない——回数の期待値

どの施術も、一般的には複数回を前提に設計されている。「1回で劇的に変わった」という声に接することもあるが、個人差が大きく、その体験が自分にあてはまるとは限らない。

施術ごとに推奨インターバルと回数の目安が違う。「3〜5回」という数字だけ見て同等と思わないこと。

施術推奨インターバル目安回数備考
ピーリング2〜4週間6〜10回継続が効果の肝。回数を重ねて蓄積
ダーマペン4〜6週間3〜5回創傷治癒サイクルに合わせて間隔を確保
ポテンツァ4〜6週間3〜5回チップ種類・目的で設計が変わる。院に要確認
フラクショナルレーザー4〜8週間3〜6回出力が高いほど回復期間が長く間隔が広がる

「1回◯円」でなく「コース総額」で比較する。

FIG. 03 — 回数×変化の実感カーブ

施術 推奨インターバル 目安回数 実感の出やすさ ピーリング 2〜4週間 6〜10回 緩やかな蓄積型 ダーマペン 4〜6週間 3〜5回 2〜3回目から出やすい ポテンツァ 4〜6週間 3〜5回 蓄積が速い傾向(個人差大) フラクショナルレーザー 4〜8週間 3〜6回 間隔が長め・ペースは異なる → 「1回◯円」ではなくコース総額で比較する。回数と期間は施術ごとに異なる。 ※ 変化には個人差があり、回数による効果を保証するものではありません。
図3回数と変化の実感の傾向(目安・個人差あり)
料金の目安(当ラボ調査・2026年6月): ポテンツァ全顔(ダイヤモンドチップ)は中央値35,200円・範囲9,800〜264,000円(49院167件)。ダーマペン全顔は本体のみ中央値23,100円(31院63件)・薬剤込み中央値38,500円(25院81件)。チップ種類・薬剤導入・施術者区分で金額が大きく変わるため「私の場合の総額と回数の目安」をカウンセリングで確認する。詳細は→大手6院ポテンツァ価格比較(2026年6月)

04ダウンタイムの実際

施術後の赤み・皮むけ・点状出血がいつまで続くかは、大事な予定から逆算するうえで重要な情報です。ただし個人差・針の深さ・照射設定によって大きく変わります。ここでは目安として整理します。

FIG. 04 — ダウンタイム比較タイムライン

施術 赤み・ほてり 皮むけ・点状出血など ピーリング 当日〜数日 皮むけ 1〜数日 ダーマペン 2〜3日目安(設定次第) 点状出血(針深度による) ポテンツァ 1〜3日目安 点状(設定による) フラクショナルレーザー 数日〜1週間程度(照射強度次第) ざらつき・かさつき 数日間 ※ 個人差・設定・使用機器・肌状態で大きく変わります。大事な予定の1週間前(レーザーは2週間前)には終えておく。
図4施術後ダウンタイムの比較(目安・個人差あり)

大事な予定(撮影・面接・結婚式など)の1週間前には施術を終えておく、が基本の考え方です。フラクショナルレーザーは赤みが1週間続くケースがあるため、2週間前を目安にする院も多いです。

05やめたほうがいい人・別ルート

以下に当てはまる場合、施術を断られることや慎重な対応が必要になることがあります。カウンセリング前に確認しておきましょう。

FIG. 05 — 注意が必要なケース

活動性ニキビ 炎症・膿が出ている → 針系は断られる場合あり まず保険診療のニキビ治療 肝斑がある 刺激で悪化・色素沈着 リスクあり → シミ・肝斑治療の選び方へ 妊娠中・授乳中 多くの施術・内服薬が 使用不可 → 産後・卒乳後に検討 ケロイド体質 傷の回復が通常と 異なる可能性 → 必ずカウンセリングで申告 いずれかに当てはまる → カウンセリングで医師に申告し適応を確認 「当てはまる場合の施術範囲・時期・代替案は?」とカウンセリングで聞く 別ルート: 活動性ニキビが多い場合 皮膚科の保険診療(抗生物質・外用剤)でニキビを落ち着かせてから 美容施術を検討 — 費用対効果でも合理的な順序 ※ 適応の確認は必ず医師の診察で。ここに挙げた以外にも禁忌が存在する場合があります。
図5注意が必要なケースと別ルートの選択肢

06カウンセリングでそのまま聞く質問リスト

以下をそのまま読み上げるか、スマートフォンのメモで持参してください。

  • 「私の毛穴はどのタイプですか?(開き・詰まり・クレーターのどれにあたりますか?)」
  • 「おすすめの施術は何で、針の深さは何mmで何回の設計ですか?」
  • 「麻酔代・薬代込みでの総額はいくらになりますか?」
  • 「ダウンタイムはどのくらいで、その間の注意事項は何ですか?」
  • 「肝斑はありますか? もしある場合、今回の施術に影響しますか?」
  • 「活動性のニキビがある場合、施術範囲や時期を変える必要がありますか?」
  • 「色素沈着・ニキビ悪化などのリスクを具体的に教えてください。」

FIG. 06 — 毛穴治療のカウンセリング確認マップ

質問リストを診断・設計・安全確認に分ける タイプ確認 開き・詰まり・クレーター 施術設計 針の深さ・何回の設計 総額 麻酔代・薬代込み ダウンタイム 期間と注意事項 見合わせ条件 肝斑・活動性ニキビ リスク 色素沈着・ニキビ悪化 ※ 本文の質問リストを、医師に確認する順番へ整理。適応確認は必ず診察で行う。
図6毛穴治療の質問リスト — タイプ・設計・総額・見合わせ条件を分けて聞く。

よくある質問

ダーマペンとポテンツァの違いは何ですか?

構造の違いは明確です。ダーマペンは針のみで微細な傷をつけてコラーゲン産生を促します。ポテンツァは針の先端からRF(高周波)も照射し、真皮を熱変性させて皮脂腺にも直接作用できます。その分ポテンツァはニキビ・毛穴向けのチップ設計が豊富で、詰まり・開き毛穴・脂漏性の悩みには選択肢が広がります。どちらを選ぶかはチップ種類と目的次第——詳細は診察で確認してください。

ニキビが出ている状態でも受けられますか?

活動性のニキビがある状態では、針系施術(ダーマペン・ポテンツァ)はほぼ断られてしまいます。炎症に針を入れると悪化・感染拡大のリスクが高いからです。まず皮膚科の保険診療(抗生物質・外用剤)でニキビを落ち着かせてから美容施術を検討するのが、費用対効果でも合理的な順序になります。

何回くらいで変化が出ますか?

2〜3回目から変化を実感し始める方が多いです。ただし施術の種類で速度が違います——ピーリングは緩やかな蓄積型で6〜10回継続が前提、針系(ダーマペン・ポテンツァ)は3〜5回で変化が出やすい設計が多めです。1回あたりの価格だけでなく、推奨回数での総額を確認しておきましょう。

ケミカルピーリングとレーザー治療、どちらが毛穴に効きますか?

それぞれ作用する深さが異なります。ピーリングは主に角質層に作用し、毛穴の詰まりや表面的な凸凹にアプローチするとされています。フラクショナルレーザーは真皮まで熱損傷を与えてコラーゲン産生を促すため、より深いクレーターやニキビ跡に向くとされています。悩みの深さに合った選択が重要で、自分の毛穴がどのタイプかを医師に確認したうえで検討してください。

※このページは一般的な情報をまとめたものです。施術の適応・回数・リスクは個人の肌状態・医師の判断によって異なります。「〜とされる」「〜といわれる」「〜目安」という表現は医療広告ガイドラインを踏まえた一般的な情報であり、個人に対する医療アドバイスではありません。効果には個人差があります。特定の施術・クリニックを推奨するものではありません。

毛穴のタイプ、自分で決めつけない。

ポテンツァ・毛穴治療のカウンセリング前チェックが、診察で聞くことをリストにして返します。

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