施術えらび 01

たるみ・シワ治療は、どれを選ぶ?

たるみ・シワ治療で迷う理由は、悩みの原因がひとつではないからだ。 動くと出るシワ、無表情でもある溝、フェイスラインのもたつきでは、見るべき施術が変わる。 「自分の場合はどれか」を絞るための判断材料を、図で整理した。

たるみ・シワ治療はどれを選ぶ?のイメージイラスト
施術えらび 01 美容医療ラボ編集部 初出 2026.06 最終更新 — 2026-06-17

01まず悩みを切り分ける

「たるみ・シワ」とひとまとめに言っても、原因は3つに分かれる。原因が違えば効く施術も変わる。

シワとたるみは、別の病気くらい別の問題。

最初にやることは施術を選ぶことではなく、自分の悩みがどの分類かを確認すること。

FIG. 01 — 悩み分類フローチャート

悩みのタイプによって、効く施術が変わる パターン A 動的シワ 表情を動かした時だけ出る 笑い・眉上げなど パターン B 静的シワ・ボリューム不足 無表情でも溝・くぼみがある ほうれい線・目の下など パターン C たるみ本体 フェイスラインのもたつき 頬の下がり感・写真で顔が大きい ボトックス系 表情筋の動きを抑制 ヒアルロン酸系 真皮〜皮下にボリューム補充 ハイフ or 糸リフト 深層から引き上げ → 複数パターンが混在する場合、施術の組み合わせが選ばれることがある。カウンセリングで確認を。
図1悩みの分類フローチャート — 施術選びはここから始まる
最重要の決め手: 「シワ」と「たるみ」は原因が異なり、効く施術が違います。ボトックスはたるみに効きません。ヒアルロン酸は動的シワを止めません。分類が間違うと、施術を受けても悩みが解決しない可能性があります。

02どの深さに効くか

皮膚は表面から「表皮 → 真皮 → 皮下脂肪 → SMAS筋膜 → 表情筋」と層になっている。各施術はそれぞれ異なる層に作用するとされる。

作用層を知ることで、「なぜその施術が効くのか」の論理が見えてくる。

FIG.02 — 皮膚断面と施術の作用層

浅い(皮膚表面) 深い(土台) 表皮 真皮 皮下脂肪 SMAS筋膜 表情筋 ヒアルロン酸 真皮〜皮下に充填 → ボリューム・溝を補う 糸リフト 皮下組織を引き上げ+コラーゲン誘導 ハイフ(HIFU) SMAS筋膜に熱 → 収縮・引き上げ ボトックス 表情筋の動きを抑制 → 動的シワに作用

※作用層は概念的な整理です。実際の到達深度は機器・製剤・注入量・術者の技術により異なります。同一施術でも機器の種類・照射設定によって層が変わります。

図2皮膚断面と施術の作用層(概念図)

03ダウンタイムと持続の現実

「ダウンタイムが少ない」と「効果が長く続く」は比例しない。マップで位置を確認しておく。

即効性にも差がある: 即時に変わるのはヒアルロン酸と糸リフト、ハイフは後から徐々に効いてくる(効果実感まで1〜3か月かかることが多いとされる)。

FIG. 03 — ダウンタイム × 持続マップ

「ダウンタイム」と「持続」は比例しない 持続 短 ↑ 長 ダウンタイム 短 ダウンタイム 長 糸リフト 持続1〜1.5年・DT数日〜2週 ハイフ(HIFU) 持続半年〜1年・DTほぼなし ヒアルロン酸 持続半年〜2年・DT数日腫れ ボトックス 持続3〜6か月・DTほぼなし ※持続・DTは目安。個人差・機器・術者・注入量で大きく異なる。ハイフは効果実感まで1〜3か月かかることが多い。
図3ダウンタイム × 持続マップ(目安)

04費用は「1回の値段」でなく「年間の構造」で見る

施術によって費用の発生構造が異なる。「1回の値段が安い」は「トータルで安い」ではない。

特にボトックスとハイフは効果が切れるたびに再施術が必要な繰り返し型。年間でいくらかかるかを起点に考える。

FIG. 04 — 費用発生の構造

「1回の安さ」は「年間トータルの安さ」ではない 繰り返し型 ボトックス / ハイフ 効果が切れるたびに再施術 年間の積み上げコストで判断する ボトックス:3〜6か月ごと ハイフ:半年〜1年ごと 都度判断型 ヒアルロン酸 / 糸リフト 効果が落ちたと感じたら再施術 タイミングは自己判断で調整できる 溶解・抜去でリセット可能なケースも 持続は部位・製剤・量によって変わる ※相場は院・製剤・照射数・注入量で大きく変動します。具体的な金額は当ラボの価格調査で確認してください。
図4費用発生構造の比較(繰り返し型 vs 都度判断型)

具体的な金額の断定はここでは行わない。院・製剤・照射数・注入量によって相場は大きく変動する。 当ラボでの調査結果は 【東京版】アラガン製ボトックス価格調査ほうれい線ヒアルロン酸の値段相場は?大手6院を比較で確認できます(随時更新予定)。

05やめたほうがいいサイン・正直なリスク

どの施術も「絶対に安全」はない。知らずに受けるより、リスクを知った上で受けた方が、いざというときに適切に対処できる。

その場で即決させる院は、一度持ち帰ること。

FIG. 05 — 施術別リスクと注意サイン

どの施術も「絶対安全」はない。リスクを知った上で選ぶ ハイフ(HIFU) 糸リフト ヒアルロン酸 ボトックス ・神経損傷・熱傷の報告あり ・国民生活センターが注意喚起 ・術者技術・機器出力に依存大 ・効果実感まで1〜3か月 ・評価が難しい施術 ・引きつれ・左右差 ・異物感・痛みが続く ことがある ・糸の種類・本数・角度で 結果が変わる ・血管塞栓(失明・壊死) 頻度は低いが重大リスク 溶解剤での対処例あり ・しこり・凹凸が残ることも ・注入量・術者の技術に依存 ・過剰注入で表情が硬化 ・眼瞼下垂が出ることも ・繰り返しで耐性が出る 場合がある ・製剤品質・保管状態で差 共通の注意サイン — これが出たら持ち帰る カウンセリング当日に即決を迫る リスク・副作用の説明が一切ない 「絶対安全」「確実に効く」など → 一度持ち帰ること → 再考・他院に相談 断定表現は危険シグナル 「今日決めなくていいですか?」と聞いて断る院は避ける ※リスク情報は一般的な報告の整理です。頻度・重症度は個人・施術環境によって異なります。
図5施術別リスクと共通の注意サイン。ハイフの健康被害は国民生活センターも注意喚起しています。

06カウンセリングでこのまま聞く質問リスト

そのままコピーして使ってください。

01

「私の悩みは、たるみですか、シワですか、それともボリューム不足ですか?」

— 分類を先に確認する。ここがズレると施術の効果が出ない

02

「この施術のリスクと副作用を教えてください。発生した場合の対処法は?」

— 答えを濁す院は再考

03

「効果を実感できるのはいつ頃ですか?個人差はどのくらいありますか?」

— ハイフは特に「すぐ変わる」は誤解。事前に聞いておく

04

「この施術は1回で完結しますか?繰り返す場合、次はいつ・いくらになりますか?」

— 年間の総費用感を把握する

05

「表示価格以外にかかる費用はありますか?(初診料・麻酔・指名料等)」

— 会計のズレを防ぐ定番の一言

06

「今日決めなくても大丈夫ですか?検討してから連絡してもいいですか?」

— 持ち帰りを断る院はリスクが高い

FIG. 06 — たるみ治療のカウンセリング確認6問

施術名より先に、分類と年間費用を確認する 悩み分類 たるみ・シワ・ボリューム不足 リスクと対処 副作用の対応法 効果時期 いつ頃・個人差 継続費用 次はいつ・いくらか 追加費用 初診料・麻酔・指名料 持ち帰り 検討してから連絡 分類がズレると施術の効果が出ないため、最初に確認する ※ 本文の質問リストを、適応・リスク・費用・契約判断の順に整理。
図6たるみ治療の確認6問 — 分類、リスク、年間費用、持ち帰り可否を聞く。

よくある質問

ハイフと糸リフトはどちらを先に受けるべきですか?

一般的には「たるみの程度が軽い段階ではハイフ、進行してきたら糸リフト」という使い分けが多いとされています。ただし年齢や皮膚の状態によって適切な順番は変わるため、どちらが先か、または組み合わせるかは医師の診察で相談してください。

20代でもたるみ治療は必要ですか?

20代でも皮膚の質・生活習慣・骨格によって悩みの内容は異なります。「たるみ」と感じていても、実際には脂肪のボリュームや骨格の問題であることもあります。まずカウンセリングで「今のお悩みの原因は何か」を確認してから施術の要否を判断するのが、後悔の少ない選択につながります。

SNSや検索で見た施術名をそのまま院で頼んでいいですか?

施術名だけで決めるのは避けたほうが安全です。同じ「ハイフ」でも機器の種類・出力・照射深度は院ごとに異なり、あなたの状態に適しているかはカウンセリングで確認が必要です。事前に調べた施術名は候補として持ち込み、院では必ず「この施術が私の状態に適している理由」を聞いてください。

複数の施術を組み合わせることはできますか?

ハイフ+ボトックス、糸リフト+ヒアルロン酸など、組み合わせが行われることはあります。ただし施術の順番や間隔が重要で、誤った組み合わせはリスクを高めることもあるとされます。「組み合わせる場合の順番と間隔を教えてください」とカウンセリングで確認してください。

※このページは一般的な情報をまとめたものです。施術の適応・リスク・費用は医師の診察とカウンセリングで確認してください。効果・持続期間・ダウンタイムには個人差があります。「〜とされる」「〜の目安」という表現は一般的な整理であり、個人に対する医療アドバイスではありません。特定の施術・クリニックを推奨するものではありません。

たるみ治療、土俵をそろえて比べる。

機種と範囲が決まったら、見積もりチェック診断で契約前の確認を済ませられます。

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