読み方ガイド 03

初回価格・モニター価格、
契約前に確認する7項目

初回価格もモニター価格も、仕組みとしては真っ当な割引です。クリニックは新しい患者さんと症例写真を得て、 あなたは安く施術を受ける。ただしこの取引は「条件を全部知っていれば」フェアに成立します。 条件を知らずにサインしたときだけ、あとで「思っていたのと違う」が起きます。

読み方ガイド 03 美容医療ラボ編集部 初出 2026.06

初回価格で確認する3つ

① 2回目以降の通常価格。 ボトックスや脱毛のように繰り返す施術なら、あなたが実際に払い続けるのは通常価格のほうです。 ラボのボトックス調査では、初回6,600円に対して通常11,000円という例を確認しました。 年間コストで考えると、初回の安さより通常価格の方がずっと重要です。

② 適用条件。 「初診からの予約のみ」「当日施術のみ」「特定の予約経路のみ」など、初回価格には細かい適用条件が付いていることがあります。 条件から外れると当日その場で通常価格になる——を避けるため、予約時に「初回価格の条件を満たしていますか」と確認しておくのが確実です。

③ 当日の引き上げ提案があるか。 初回価格は来院のきっかけづくりなので、カウンセリングでは上位メニューの提案があるのが普通です。 提案自体は悪いことではありません。ただ「今日決めれば」と急かされたら、いったん持ち帰る。 初回価格の多くは後日でも使えます。使えないなら、その理由を聞いてみてください。

FIG. 01 — 年間コスト構造

初回で得する差額は4,400円。年間で払うのは通常価格×3回分 2回目以降はずっとこの価格 初回 6,600 通常 11,000 通常 11,000 通常 11,000 1回目 2回目 3回目 4回目 → 1年 ※ラボの価格調査で確認した実例(税込)。施術間隔3〜4ヶ月は仮定の例です。 ※施術の要否・頻度は医師の診察によります。
図1初回価格と年間コスト — 払い続けるのは通常価格

モニター価格で確認する4つ

④ 写真がどこまで公開されるか。 院内の症例集だけなのか、公式サイトか、SNS広告か。目元だけなのか、顔全体なのか。 モニターの本質は「割引と引き換えに症例写真を提供する契約」です。公開範囲は書面で確認し、口頭の説明だけで済ませないこと。

⑤ 取り下げできるか。 数年後に事情が変わって写真を消してほしくなったとき、削除を依頼できるのか、その場合に割引分の返還を求められるのか。 契約書のこの部分は、署名の前に必ず読んでください。

⑥ 通院・経過報告の義務。 モニターには術後の経過撮影への協力が条件になっていることが多く、来られないと割引が無効になる規定もあります。 通える距離・頻度なのかを先に考えましょう。

⑦ 「モニター選考」の扱い。 「モニターに選ばれれば安くなります」という流れで通常価格の契約を先に勧められたら、 選ばれなかった場合の価格で支払えるかを基準に判断してください。割引は、確定するまで存在しないものとして扱うのが安全です。

FIG. 02 — モニター取引の構造

あなた クリニック 症例写真+経過通院 =契約 割引価格 サインの前に、この4点が書面にあるか 写真の公開範囲(院内のみ/サイト/SNS広告) 取り下げの可否と、割引返還の規定 通院・経過撮影の義務と、欠席時の扱い 「選考」の場合、選ばれなかったときの支払額 ※モニター制度自体は正当な仕組みです。条件を知ってから使うための図です。
図2モニター価格の構造 — 割引と症例写真の交換契約

ひとことで言うと

初回価格は「2回目の値段を聞いてから」。モニター価格は「写真の行き先を書面で見てから」。 この2つさえ守れば、どちらも上手に使える制度です。

本記事は契約条件の一般的な確認ポイントを整理したものです。個別の契約の有効性・解約可否は契約書の内容によります。施術の要否・適応は医師にご相談ください。

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