施術えらび 06

二重埋没の「◯点留め」とは?
点・線・糸の数え方は院ごとに別物

二重埋没の「点数」は、単純に多いほど良いという数字ではない。 カウンセリングで「3点が必要」と言われたとき、その点が何を数えた数字か、保証や糸の通し方とどう関係するかは院ごとに違う。 大手6院の料金を調べて見えた実態から、広告価格と最終見積もりがズレる理由を整理した。

施術えらび 06 美容医療ラボ編集部 初出 2026.06

§1 「点」は何を数えているのか

埋没法の「◯点留め」は、まぶたを糸で留める固定箇所の数を指すのが基本的な意味だ。しかし実態は複雑で、数え方が院ごとにバラバラになっている。

当ラボが大手6院の公式料金を調査したところ、「点で留める(点固定)」院、「線で留めて◯点固定と呼ぶ(線留め)」院、「糸の本数で数える」院が混在していた。同じ「3点留め」という言葉でも、院によって糸の本数・留め方の設計が別物になる。

「◯点」という言葉は共通語のように見えて、院ごとの方言。

FIG. 01 — 「◯点留め」の数え方3方式(概念)

点留め
固定点の数=点数
まぶたの3ヵ所を
1点ずつ糸で留める
例: 3点留め=3ヵ所固定
線留め
線を◯本引いて「◯点」
まぶたに糸を線状に
通して「2点固定」と呼ぶ院も
例: 線2本を「2点」と表記
糸の本数
糸1本=1点の院
糸の本数で点数を
カウントする院もある
例: 糸3本=3点と呼ぶ
同じ「3点留め」でも、院によって留め方の設計が全く異なる。点数だけで比較はできない。
図1「◯点留め」の数え方3方式の概念比較

§2 点数が多い=強い、とは単純に言えない

固定点が多いほどラインは安定しやすい、とされる。ただし点留め・線留め・クロスの設計で変わるので、点数だけで強さは測れない。

数え方が割れている以上、「A院の3点」と「B院の3点」を並べても比較にならない。比較できるのは「糸を何本使うか」「どう留めるか」「保証はどうか」という中身のほうだ。

「何点ですか」より「糸を何本、どう留めますか」が正確な質問。

FIG. 02 — 「3点留め」という広告語の中身分解(概念)

広告:「3点留め ◯円」
↓ 院ごとに中身が違う
糸の設計
  • 糸1本で3点
  • 糸2本で3点
  • 糸3本で3点
同じ「3点」でも
本数は1〜3本
留め方
  • 点留め(点状に固定)
  • 線留め(線状に通す)
  • クロス(交差させる)
構造が違えば
ほどけやすさも変わる
保証
  • なし
  • 1〜3年
  • 永久保証
同じ院でも点数により
保証が変わる
糸の設計・留め方・保証がセットで変わる — 点数は「どのプランか」を示すラベルに近い
図2「3点留め」という広告語の中身分解(院ごとに構成が異なる概念図)

§3 広告の「◯点留め◯円」の読み方

広告に出ている最安値は、最少点数・最短保証のプランに対応することが多い。「3点 ◯円〜」の「〜」が示す通り、これは出発点であって最終見積もりではない。

当ラボの調査では、同じ院の中の最安方式と最上位方式に最大約33倍の開きがあった(TCB: 16,330円〜548,000円)。点数を増やすと「1点あたり数千円の加算」になるのではなく、プラン自体が切り替わって糸・留め方・保証がセットで変わる院が多い。

詳細は 二重埋没法の値段を大手6院で比較【2026年6月調査】 で確認できる。

FIG. 03 — 院内の価格幅(最安プランから最上位プランへ)

最安プラン
最少点数・保証なしまたは短期 例: 16,330円〜
↕ 院内で最大約33倍
多点数・永久保証・高級糸 例: 〜548,000円
最上位プラン
プランが変わると
点数・糸の設計が変わる
保証年数・回数制限が変わる
麻酔・オプションの組み合わせが変わる
「1点追加でプラス◯円」ではなく
プラン自体が切り替わる院が多い
出典: 当ラボ大手6院公式料金調査(2026年6月)。数字は代表例(TCB)
図3院内の価格幅イメージ(最安〜最上位で何が変わるか)

§4 保証とのセット構造

点数上位プランほど保証年数が長い構成が一般的だ。しかし「永久保証」にも回数制限・適用条件がある。保証を使って再施術する際に別料金が発生するケースもある(麻酔代など)。

「永久保証だから安心」ではなく、「何回まで無料か」「再施術時の麻酔代はどうなるか」「幅の変更は適用外か」「症例写真撮影への同意が条件になっていないか」の4点を確認してから比較する。

保証込みで総額を比較する。

§5 カウンセリングでこのまま聞く質問リスト

そのままコピーして使ってください。

01

「糸を何本、どのように留めますか?」

— 「3点留め」という名称だけでは設計が分からない。糸の本数・留め方の具体的な説明を聞く

02

「この点数とプランの違いは糸ですか、留め方ですか、保証ですか?」

— 点数が変わると何が変わるのか、差額の中身を名指しで確認する

03

「最安プランとの差額の理由を教えてください」

— 広告の価格から最終見積もりまでの上乗せ分の根拠を確認する

04

「保証の適用条件と回数制限を教えてください」

— 「永久保証」でも回数制限・条件付きが多い。適用外になるケースも書面で確認する

05

「再施術時の麻酔代など別料金はありますか?」

— 保証で再施術する際に麻酔代・診察代が別途発生する院がある。保証込みの総額を確認する

06

「私のまぶたで最安プランだと何が不足しますか?」

— 上位プランを勧める理由が「まぶたの状態ゆえ」か「オプション売り」かを見極めるための質問

よくある質問

2点留めはすぐ取れますか?

「2点だから取れやすい」とは限りません。持続は点数より、まぶたの厚み・脂肪量・糸のかけ方・デザインの幅で変わります。同じ2点留めでも、院の留め方設計によって安定度は異なります。気になる場合はカウンセリングで「この点数で私のまぶたはどのくらいもちますか、その根拠は」と具体的に聞いてください。

点数は多いほうがいいですか?

一般的には固定点が多いほどラインが安定しやすい傾向とされますが、糸のかけ方(点留め・線留め・クロス)の設計次第で変わります。「何点か」より「糸を何本、どう留めるか」の方が正確な判断材料になります。点数を増やせばいいわけではありません。糸の本数と留め方まで見て選んでください。

広告の◯点留め価格で受けられますか?

広告に掲載される最安価格は、院内で最も低グレードのプラン(最少点数・最短保証・最小オプション)に対応することが多いです。当ラボの大手6院調査では、院内の最安方式と最上位方式で最大約33倍(TCB 16,330円〜548,000円)の幅がありました。カウンセリングでは「この価格のプランで何点、どの保証が付いていますか」と確認してください。

点数の追加を勧められたら?

追加を勧める理由(まぶたの厚み・幅のデザイン・持続への影響)を具体的に聞いてください。「追加した方がいい」だけでは判断できません。「追加しない場合のリスクは何ですか」「追加すると保証や糸の本数はどう変わりますか」と聞き、プラン間の差額の中身を確認してから判断してください。当日の即決は避け、持ち帰って比較することを勧めます。

※このページは一般的な情報をまとめたものです。施術の適応・リスク・費用は医師の診察とカウンセリングで確認してください。効果・持続期間・ダウンタイムには個人差があります。「〜とされる」「〜の目安」「〜の可能性」という表現は一般的な傾向の整理であり、個人に対する医療アドバイスではありません。特定の施術・クリニックを推奨するものではありません。価格は当ラボの調査時点(2026年6月)のものです。最新情報は各院公式サイトでご確認ください。

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