施術えらび 03

二重整形は埋没と切開どっち?
戻り・ダウンタイム・総額の構造を図解で整理

AIに聞けば「埋没=切らない・手軽、切開=半永久」までは1秒で出てくる。でもどっちが自分に合うかは、まぶたの条件と「何年もたせたいか」で決まる——その判断材料を図で整理した。

施術えらび 03 美容医療ラボ編集部 初出 2026.06

§1 仕組みがそもそも違う

埋没法と切開法は「二重を作る」という目的は同じだが、アプローチがまったく異なる。

埋没法は医療用の糸でまぶたの内側(瞼板または挙筋)を留めてラインを作る。皮膚を切らないため、糸を抜糸すれば概ね元の状態に戻せる(可逆的)。切開法は皮膚を切開してラインを作り、余分な脂肪や皮膚も処理できる。元に戻すことは原則できない(不可逆的)。

埋没は「留める」、切開は「作る」。

FIG. 01 — まぶた断面の比較図(概念)

埋没法 糸で「留める」 皮膚(切らない) 表面に傷なし 瞼板 / 挙筋 糸で留める 可逆的 糸を抜糸すれば概ね元に戻せる ※戻り方には個人差があります 切開法 切開して「作る」 皮膚(切開部) ▲ ここを切開する 余分な脂肪・皮膚も処理可能 不可逆的 元の状態には原則戻せない ※気に入らない場合の修正も難しい
図1まぶた断面の概念比較 — 埋没(可逆)と切開(不可逆)

§2 「戻る」の現実

埋没法の「戻り」は糸が緩む・外れることで起こる。持続の長さには個人差が大きく、まぶたの厚み・脂肪量・選んだデザインの幅によっても変わりやすさが異なる。

院が提示する「保証◯年」は「◯年以内に取れたら無料で再施術」という意味だが、再施術の回数制限・適用外条件(症例写真撮影への同意が条件になっている院もある)がある。「保証があるから安心」ではなく、条件の中身を確認することが重要。

切開法は基本的に戻らないが、気に入らなくても修正が難しい。「後から変えられない」という覚悟が必要になる。

可逆性は保険、不可逆性は覚悟。

FIG. 02 — 時間軸でみる持続と戻りの構造

時間 1年 3年 5年 10年 埋没法 保証期間(院により1〜永久年) 戻りの 可能性 再施術 ※総額は「1回の手術代×繰り返し回数」で積み上がる 切開法 長期持続 原則戻らない / 修正も困難 ※持続の程度には個人差があります
図2時間軸でみる持続と戻り(概念図、個人差あり)

§3 まぶたの条件で向き不向きが決まる

「埋没か切開か」の判断に大きく影響するのが、自分のまぶたの状態。すべては傾向であり、最終判断は医師の診察によるが、事前知識として持っておくと良い。

カウンセリングでは「プッシャー(まぶたを押してラインを作るツール)で作ったラインが安定するか」を見ることが多い。これが不安定だと埋没後の戻りが早い傾向があるとされる。

FIG. 03 — まぶた条件による向き不向き分岐チャート

まぶたの状態を確認 カウンセリングで医師に聞く A: 薄い・少ない B: 厚い・多い・たるみあり 薄い皮膚・少ない脂肪 ✓ まぶたが薄い ✓ 脂肪量が少ない ✓ 幅が狭め〜自然な二重 ✓ プッシャーでラインが安定 埋没法が 向いている可能性 厚い皮膚・多い脂肪 ▶ 皮膚が厚い・重い ▶ 脂肪が多い ▶ たるみが出始めている ▶ 幅の広い平行型を希望 切開法や脱脂の 組み合わせを提案されやすい いずれも「傾向」です 上記はあくまで判断の目安であり、最終的な向き不向きは医師による実際の診察で判断されます。 複数院で同じ見解かどうかを確かめることが、後悔の少ない選択につながります。
図3まぶた条件による向き不向き分岐(あくまで傾向、最終判断は診察で)

§4 値段は「1回の手術代」では比較できない

埋没法は広告価格が数万円台から始まるが、留め数(2点・3点・4点)・保証年数・麻酔オプションで積み上がる構造になっている。切開法は埋没より高額だが、原則1回で完結する。

「埋没を数年ごとにやり直す総額」と「切開1回の費用」を比較する視点が重要。どちらが安くなるかは持続年数と再施術回数によって変わる。

「安い施術」ではなく「何年もたせたいか」から考える。

当ラボが大手6院の公式料金を調査したところ、同じ「埋没法」という施術名でも院内の最安方式と最上位方式で最大約33倍の価格差があり、「◯点留め」の数え方も保証の条件も院ごとに別物でした。

FIG. 04 — 総額構造の比較図

埋没法 積み上がり型 広告の基本価格(◯点留め) + 留め数の追加オプション + 保証年数(無料〜数万円) + 麻酔・診察・その他 1回目の総額 ← ここが出発点 数年後に戻った場合 再施術コストが発生 切開法 原則1回完結型 手術代(高め) 脂肪処理・余分な皮膚の 切除が同時にできる 埋没より初期費用は高い これで原則終わり(再施術なし) ただし修正が難しい 「変えられない」覚悟が必要 具体的な費用は院・術式・オプションで大きく異なります — 当ラボ大手6院調査へ
図4総額構造の比較(積み上がり型 vs 1回完結型)

具体的な金額の断定はここでは行いません。当ラボが大手6院の公式料金ページを調査した結果は 二重埋没法の値段を大手6院で比較【2026年6月調査】 で確認できます。同じ術式名でも最大約33倍の価格差があった実態を掲載しています。

§5 リスクと、切開をすすめられたときの考え方

どちらの施術にもリスクがある。知らずに受けるより、リスクを理解した上で判断する方が、後悔が少なくなる。

埋没希望で来院して「あなたのまぶたは切開でないと無理」と高額メニューへ誘導されるケースもある。その場で決めず、理由を具体的に聞き、複数院で同じ診断かどうかを確かめることが重要。

即決させる院は一度持ち帰ること。

FIG. 05 — リスク整理と「切開をすすめられたら」のチェックポイント

埋没法のリスク ▶ 糸の緩み・外れ(戻り) ▶ 糸の露出・異物感・感染 ▶ 左右差・二重幅のズレ ▶ まぶたの違和感・ゴロつき感が続くケースも 切開法のリスク ▶ 大きな腫れが1〜2週間続く目安 ▶ 完成まで数か月かかることがある ▶ 傷跡・左右差が残ることがある ▶ 気に入らなくても修正が困難 「切開が必要」と言われたら確認すること ① その場で決めない 持ち帰りを断る院はリスクが高い。「検討してから連絡します」と伝えられるか確認 ② 理由を具体的に聞く 「皮膚の厚みですか?脂肪ですか?たるみですか?」と原因を名指しで確認する ③ 複数院で同じ診断か確かめる 1院だけの診断で大きな決断をしない。別の医師が同じ見解かどうかで信頼度が変わる 即決させる院は一度持ち帰る 当日契約・「今日だけの特別価格」は美容医療消費者トラブルの典型パターン ※リスク情報は一般的な報告の整理です。頻度・重症度は個人・施術環境によって異なります。
図5リスク整理と「切開をすすめられたとき」のチェックポイント

§6 カウンセリングでこのまま聞く質問リスト

そのままコピーして使ってください。

01

「私のまぶたで埋没だと何年くらいもつ見込みですか?その根拠は?」

— 「人によります」だけの回答では判断できない。具体的な理由を聞く

02

「保証の適用条件と回数制限を教えてください。適用外になるケースは?」

— 「永久保証」でも回数制限・条件付きが多い。書面で確認する

03

「今日の見積もりで留め数とオプションの内訳を教えてください」

— 広告価格と最終見積もりのズレを事前に把握する

04

「切開が必要という理由を具体的に教えてください(皮膚の厚み・脂肪・たるみ)」

— 「あなたには切開が向いています」だけでは不十分。原因を名指しで確認

05

「ダウンタイムの目安を教えてください。仕事への影響はどのくらいですか?」

— 埋没は数日〜1週間、切開は1〜2週間超が目安。個人差あり

06

「今日決めなくても大丈夫ですか?検討してから連絡できますか?」

— 持ち帰りを断る院・当日限定価格を提示する院は一度立ち止まる

よくある質問

二重埋没法はどのくらいもちますか?

埋没法の持続には個人差があり、数年で糸が緩む・外れる方もいれば、10年以上もつ方もいるとされます。まぶたの厚み・脂肪量・二重幅のデザインによって変わりやすさが異なるため、「◯年保証」の条件・再施術の回数制限・適用外となるケースをカウンセリングで必ず確認してください。

埋没を何度もやり直すのと切開、どちらがトータルで得ですか?

一概には言えませんが、「埋没を数年ごとに繰り返す総額」と「切開1回の費用」を比較する視点は有効です。ただし切開は費用が高く、修正が難しいという側面もあります。当ラボの大手6院調査では埋没の価格幅・保証条件が院ごとに大きく異なることが確認されています。自分の「何年もたせたいか」という希望と照らして判断してください。

ダウンタイムはどのくらい違いますか?

目安として、埋没法は腫れが数日〜1週間程度のことが多く、切開法は大きな腫れが1〜2週間続き、完成(ラインが落ち着く)まで数か月かかることがあるとされます。いずれも個人差・施術量・デザインによって大きく変わります。仕事や生活スケジュールに合わせて事前に確認してください。

AIに「切開のほうがいい」と言われたら切開にすべきですか?

AIの回答はまぶたの状態を実際に見た診察に基づくものではなく、一般的な傾向の整理です。「切開を勧める理由が何か(皮膚の厚み・脂肪量・たるみ)」を医師に具体的に確認し、複数院で同じ見解かどうかを確かめることが重要です。当日の即決は避け、持ち帰って検討する時間を取ってください。

※このページは一般的な情報をまとめたものです。施術の適応・リスク・費用は医師の診察とカウンセリングで確認してください。効果・持続期間・ダウンタイムには個人差があります。「〜とされる」「〜の目安」「〜の可能性」という表現は一般的な傾向の整理であり、個人に対する医療アドバイスではありません。特定の施術・クリニックを推奨するものではありません。

どっちにするか、一緒に整理しよう。

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