施術えらび 03

二重整形は、埋没か切開か?

埋没は手軽、切開は半永久。そこで話を終えると、いちばん大事な判断が抜け落ちる。 どちらが自分に合うかは、まぶたの条件と「何年もたせたいか」で変わる。 その場の勢いで決めないための判断材料を、図で整理した。

二重整形は埋没と切開どっち?のイメージイラスト
施術えらび 03 美容医療ラボ編集部 初出 2026.06 最終更新 — 2026-06-17

01仕組みがそもそも違う

埋没法と切開法は「二重を作る」という目的は同じだが、アプローチがまったく異なる。

埋没法は医療用の糸でまぶたの内側(瞼板または挙筋)を留めてラインを作る。皮膚を切らないため、糸を抜糸すれば概ね元の状態に戻せる(可逆的)。切開法は皮膚を切開してラインを作り、余分な脂肪や皮膚も処理できる。元に戻すことは原則できない(不可逆的)。

埋没は「留める」、切開は「作る」。

FIG. 01 — まぶた断面の比較図(概念)

埋没法 糸で「留める」 皮膚(切らない・傷なし) 瞼板 / 挙筋 — 糸で留める (破線 = 糸のイメージ) 可逆的 — 抜糸で概ね戻せる 切開法 切開して「作る」 皮膚(ここを切開 ▲) 余分な脂肪・皮膚も処理可能 ラインを組織レベルで作る 不可逆的 — 原則戻せない vs ※ 可逆性の違いが、判断の出発点になる。
図1まぶた断面の概念比較 — 埋没(可逆)と切開(不可逆)

02「戻る」の現実

埋没法の「戻り」は糸が緩む・外れることで起こる。持続の長さには個人差が大きく、まぶたの厚み・脂肪量・選んだデザインの幅によっても変わりやすさが異なる。

院が提示する「保証◯年」は「◯年以内に取れたら無料で再施術」という意味だが、再施術の回数制限・適用外条件(症例写真撮影への同意が条件になっている院もある)がある。「保証があるから安心」ではなく、条件の中身を確認することが重要。

切開法は基本的に戻らないが、気に入らなくても修正が難しい。「後から変えられない」という覚悟が必要になる。

可逆性は保険、不可逆性は覚悟。

FIG. 02 — 時間軸でみる持続と戻りの構造

保証期間が終わっても、ラインが続くとは限らない 埋没法 施術〜保証期間内 保証後 — 戻りの可能性 戻った場合は再施術コストが発生 ※ 院により保証1年〜永久。回数制限・適用外条件あり。持続の長さには個人差がある。 切開法 施術後 — 長期持続(原則戻らない) 修正も困難 ※ 気に入らなくても変えられない。「後から変えられない」という覚悟が必要。 時間 → 個人差あり(概念図)
図2時間軸でみる持続と戻り(概念図、個人差あり)

03まぶたの条件で向き不向きが決まる

「埋没か切開か」の判断に大きく影響するのが、自分のまぶたの状態。すべては傾向であり、最終判断は医師の診察によるが、事前知識として持っておくと良い。

カウンセリングでは「プッシャー(まぶたを押してラインを作るツール)で作ったラインが安定するか」を見ることが多い。これが不安定だと埋没後の戻りが早い傾向があるとされる。

FIG. 03 — まぶた条件による向き不向き分岐チャート

まぶたの状態で向き不向きが変わる(あくまで傾向) A. 薄い・少ない・たるみなし 皮膚が薄い / 脂肪が少ない プッシャーでラインが安定 幅が狭め〜自然な二重を希望 B. 厚い・多い・たるみあり 皮膚が厚い・重い / 脂肪が多い たるみが出始めている 幅の広い平行型を希望 埋没法が向いている可能性 切開法・脱脂の組み合わせを 提案されやすい ※ 上記はあくまで判断の目安(傾向)。最終的な向き不向きは医師の実際の診察で決まる。 複数院で同じ見解かどうかを確認することが、後悔の少ない選択につながる。
図3まぶた条件による向き不向き分岐(あくまで傾向、最終判断は診察で)

04値段は「1回の手術代」では比較できない

埋没法は広告価格が数万円台から始まるが、留め数(2点・3点・4点)・保証年数・麻酔オプションで積み上がる構造になっている。切開法は埋没より高額だが、原則1回で完結する。

「埋没を数年ごとにやり直す総額」と「切開1回の費用」を比較する視点が重要。どちらが安くなるかは持続年数と再施術回数によって変わる。

「安い施術」ではなく「何年もたせたいか」から考える。

当ラボが大手6院の公式料金を調査したところ、同じ「埋没法」という施術名でも院内の最安方式と最上位方式で最大約33倍の価格差があり、「◯点留め」の数え方も保証の条件も院ごとに別物でした。

FIG. 04 — 総額構造の比較図

「安い施術」ではなく「何年もたせたいか」から考える 埋没法 — 積み上がり型 広告価格(基本 ◯点留め) + 留め数・保証年数オプション + 麻酔・診察費 ← 1回目総額 + 戻った場合は再施術コスト発生 切開法 — 1回完結型 手術代(埋没より高め) 脂肪処理・余分な皮膚も同時処理 原則ここで完結 ただし修正が難しい ※ 具体的な金額は院・術式・オプションで大きく異なる。大手6院調査の実態は研究ページで確認できる。
図4総額構造の比較(積み上がり型 vs 1回完結型)

具体的な金額の断定はここでは行わない。当ラボが大手6院の公式料金ページを調査した結果は 二重埋没法の値段を大手6院で比較【2026年6月調査】 で確認できる。同じ術式名でも最大約33倍の価格差があった実態を掲載している。

05リスクと、切開をすすめられたときの考え方

どちらの施術にもリスクがある。知らずに受けるより、リスクを理解した上で判断する方が、後悔が少なくなる。

埋没希望で来院して「あなたのまぶたは切開でないと無理」と高額メニューへ誘導されるケースもある。その場で決めず、理由を具体的に聞き、複数院で同じ診断かどうかを確かめることが重要。

即決させる院は一度持ち帰ること。

FIG. 05 — リスク整理と「切開をすすめられたら」のチェックポイント

即決させる院は一度持ち帰ること 埋没法のリスク ・糸の緩み・外れ(戻り) ・糸の露出・異物感・感染 ・左右差・二重幅のズレ ・まぶたのゴロつき感が続くケースも 切開法のリスク ・腫れ1〜2週間・完成まで数か月 ・傷跡・左右差が残ることがある ・気に入らなくても修正が困難 ・「変えられない」覚悟が必要 「切開が必要」と言われたら確認する3点 その場で決めない 持ち帰り可能か確認 理由を具体的に聞く 皮膚・脂肪・たるみを名指しで 複数院で確認する 同じ診断かどうかで信頼度が変わる ※ リスク情報は一般的な報告の整理。頻度・重症度は個人・施術環境で異なる。 当日契約・「今日だけの特別価格」は美容医療消費者トラブルの典型パターン。
図5リスク整理と「切開をすすめられたとき」のチェックポイント

06カウンセリングでこのまま聞く質問リスト

スクショかコピーで、そのまま持ち込めます。

01

「私のまぶたで埋没だと何年くらいもつ見込みですか?その根拠は?」

— 「人によります」だけの回答では判断できない。具体的な理由を聞く

02

「保証の適用条件と回数制限を教えてください。適用外になるケースは?」

— 「永久保証」でも回数制限・条件付きが多い。書面で確認する

03

「今日の見積もりで留め数とオプションの内訳を教えてください」

— 広告価格と最終見積もりのズレを事前に把握する

04

「切開が必要という理由を具体的に教えてください(皮膚の厚み・脂肪・たるみ)」

— 「あなたには切開が向いています」だけでは不十分。原因を名指しで確認

05

「ダウンタイムの目安を教えてください。仕事への影響はどのくらいですか?」

— 埋没は数日〜1週間、切開は1〜2週間超が目安。個人差あり

06

「今日決めなくても大丈夫ですか?検討してから連絡できますか?」

— 持ち帰りを断る院・当日限定価格を提示する院は一度立ち止まる

FIG. 06 — 二重整形のカウンセリング確認6問

当日契約の前に6つの答えをそろえる 持続見込み 何年くらい・根拠 保証条件 適用条件・回数制限 見積内訳 留め数・オプション 切開の理由 厚み・脂肪・たるみ ダウンタイム 仕事への影響 持ち帰り 検討してから連絡 「人によります」「向いています」だけなら理由を聞く ※ 本文の質問リストを、見積もりと適応判断の確認項目として整理。
図6二重整形の確認6問 — 持続・保証・見積もり・切開理由を契約前に聞く。

よくある質問

二重埋没法はどのくらいもちますか?

埋没法の持続には個人差があり、数年で糸が緩む・外れる方もいれば、10年以上もつ方もいるとされます。まぶたの厚み・脂肪量・二重幅のデザインによって変わりやすさが異なるため、「◯年保証」の条件・再施術の回数制限・適用外となるケースをカウンセリングで必ず確認してください。

埋没を何度もやり直すのと切開、どちらがトータルで得ですか?

一概には言えませんが、「埋没を数年ごとに繰り返す総額」と「切開1回の費用」を比較する視点は有効です。ただし切開は費用が高く、修正が難しいという側面もあります。当ラボの大手6院調査では埋没の価格幅・保証条件が院ごとに大きく異なることが確認されています。自分の「何年もたせたいか」という希望と照らして判断してください。

ダウンタイムはどのくらい違いますか?

目安として、埋没法は腫れが数日〜1週間程度のことが多く、切開法は大きな腫れが1〜2週間続き、完成(ラインが落ち着く)まで数か月かかることがあるとされます。いずれも個人差・施術量・デザインによって大きく変わります。仕事や生活スケジュールに合わせて事前に確認してください。

「切開のほうがいい」と言われたら切開にすべきですか?

その場で決める前に、切開を勧める理由を具体的に確認してください。皮膚の厚み・脂肪量・たるみ・過去の埋没歴など、理由によって判断は変わります。複数院で同じ見解かどうかを確かめることも重要です。当日の即決は避け、持ち帰って検討する時間を取ってください。

※このページは一般的な情報をまとめたものです。施術の適応・リスク・費用は医師の診察とカウンセリングで確認してください。効果・持続期間・ダウンタイムには個人差があります。「〜とされる」「〜の目安」「〜の可能性」という表現は医療広告ガイドラインを踏まえた一般的な傾向の整理であり、個人に対する医療アドバイスではありません。特定の施術・クリニックを推奨するものではありません。

切るか、埋めるか。総額を見てから。

埋没・切開それぞれの価格調査と、二重埋没の準備度診断が使えます。

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